道南いさりび鉄道とその歴史
念願であった北海道新幹線が夢物語で終わらずに実際に実現した一方で、これまで同方向に向かって延びていた在来線はJR北海道の手から離れ第三セクターによって管理される事になりました。
JR北海道から鉄道路線を譲り受けた事で歴史の歩みが始まったのが道南いさりび鉄道であり、北海道新幹線が開業するまでは江差線として親しまれていた路線は道南いさりび鉄道線という名称に変更されています。
このように大手の鉄道会社から第三セクターに鉄道路線が譲り渡されるという事は決して稀有ではなく、全国的に見ても既に多くの事例があるのですが、道南いさりび鉄道が全国的に見ても珍しいのは、住民が生活を成り立たせるための足として高い頻度で利用しているという事です。
つまり、全国の他の路線とは異なり赤字によって廃線の危機に陥り第三セクターが引き取ったという形ではなく、JR北海道が北海道新幹線に注力するために道南いさりび鉄道が生み出されたという考え方の方が正しいです。
しかも、道南いさりび鉄道の始発駅かつ終着駅になっているのは全国的にも指折りの観光名所である函館でありますし、函館には道南で大きな病院や商業施設も集まっている事から地元住民の道南いさりび鉄道の利用率が高いです。
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