京福電気鉄道とその歴史
嵐山を走る鮮やかな緑色の電車で有名な嵐山本線や、比叡ロープウェイなどを運営している京福電気鉄道。その歴史は1942年の設立から始まります。京福電気鉄道の前身が京都電燈という電力会社で、1926年には北野線を全通させ嵐山線との2路線を運行していました。しかし戦時中の配電統制令により京都電燈は解散、鉄軌道事業を引き継ぐ形で設立されたのが京福電気鉄道というわけです。ちなみに京福という名前は、この時に京都市と福井県の鉄道会社が合流したことからその頭文字を取って名付けられました。そしてその設立後続々と傍系の鉄道会社が合流し、1950年には京都と福井を合わせて120kmを超える路線網を擁するようになりました。しかし日本が車社会になるにつれて徐々に不採算路線の廃線や叡山電鉄を分社化するなど合理的な経営をするようになっていきます。その後2003年に福井地区の鉄道事業から撤退し施設をえちぜん鉄道に譲渡、2002年に叡山電鉄の株式を京阪電気鉄道に売却し、その結果京福電気鉄道は今の形(嵐山本線、北野線、比叡ロープウェイ)となりました。近年嵐山を訪れる外国人観光客が増えたことで、嵐電に事業を集中させる経営の追い風となり好業績を上げています。
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